確かに装着すると同じ位置から見えなかった文字がはっきり見えるようになりました。但し一気に暗くなります。そして視野がぐんと狭まりました。如何に自分が周辺視野を活用していたか、これを着ける事に依って本当に良く分かります。これではとても着けながら本や新聞を読むことはできません。
あと、これは私が普段眼鏡を掛けていないからなのかもしれませんが、装着して暫くすると肌との接触部、特に鼻の付け根に意識が集中して強烈な違和感を感じてしまいます。パッケージに書かれている『一日3分~10分』という記述は確かに正しいです。目に良いからと言って、無理矢理日がな一日これを着けていると、視力は回復したとしても身体のどこかほかの部位が変調を来たしそうです。それに『視力が回復した』とか『目の疲れが取れた』と言っても、圧迫感から開放されてそう思い込んでいるだけなのかもしれません。やはり作業の合間にこれを装着するという使い方のほうが塩梅がいいということなのでしょう。
光を発する画面を相手に作業するとしてもこれも少し注意が必要で、まず上に挙げた理由のおかげで集中力は確実に削がれます。簡単な事務仕事でしたら装着しながらでもできると思いますが、集中力を必要とする仕事には絶対に向きません。
ゲームにしても同様で、じっくり腰を据えて遊ぶRPGやシミュレーションならいいのかもしれませんが、アクションだと周辺視野が制限される上に集中力も皆無に等しいので有り得ないミスが起こる起こる。また全体的に暗く、ダイレクトな光の刺激が無い分、面白みに欠けるのも見逃せません。
とまぁ、使い方さえ誤らなければ便利な物であることは理解できたのですが、欲を言えばサイズをM、Sと分けるのではなく、孔の間隔を調節できるようになれば尚良いでしょうか。私の場合真ん中にクリップを挟むことでどうにか解決しましたけど、これに気付かなかったら恐らく裁ち鋏で・・・