まず特筆すべきは、ボールの引っかかり。
1.15 というポリならではの極細ゲージのおかげで、ガットがボールのフェルトを噛むのがよくわかります。このため、ボールを削り取るようなスイングでスピンを掛けると、しっかりスピンが掛かって、ボレーヤーの足下にボールを落とせます。
サービスでもスライスでもボールをしっかり噛むのがよくわかります。ボールに回転を掛けることに関しては、今までのポリの中で一番楽です。
また、ガット自体が柔らかいので、同じ極細ゲージのあるポリプラズマよりもボールを包むような感覚なので、シンセから一番移行が楽だと思います。
ただ、柔らか&極細なため、強打でボールをつぶす様に打つと、頼りなさを感じてしまいます。
ボールをしっかり支えて、グッと押し出すパワーが弱いと感じます。この辺は、ゲージを 1.20 にすれば解消されるかもしれません。その代わりガットの噛みは弱くなると思います。
なので、 1.15 mm は、そんなに強打しないで、スピンで前衛の足下にコントロールするようなダブルスプレイヤー向きだと思います。
シングルスでガンガン打ち合うのであれば、 1.20 mm 以上のゲージにするか、極細にこだわるならポリプラズマ 1.18 mm の方がよいかもしれません。
強打時の頼りなさと、ボールの伸びに難ありですが、ボールを噛む感触は秀逸。ダブルス主体なら、このガットを使いたいですね。スーパースマッシュのような爽快なキレはありませんが、しなやかな感触が好きな方にはオススメです。