本品を購入して最初に気付いたのは、古いvintageのアイロンストーブが鋳鉄製なのに対して、本品は普通の鉄板製な事でした。人によっては気に入らないかも知れませんが、これは軽量化につながっています。
またアイロンストーブ全般に言える事ですが、本品も熱気は上に抜けてしまうので、ストーブとして使う時は一工夫必要でしょう(これは対流型の灯油ストーブでも同じことです)
写真では屋外で利用していますが、実際にはテントなどで使用してこそ、本来の性能を発揮できるかと思います。と言いますのも、これは芯の大きなランタンだからです。
WW2のオットー・カリウスが著した『ティーガー戦車隊』を原作に、宮崎駿監督が漫画『泥まみれの虎』を発表されましたが、その中に冬季東部戦線での一コマがありました。
真冬のソ連で、鉄の塊とも言うべき戦車の中に立てこもって戦う最中、暖房の代わりに灯油ランタンを持ち込んで、煤だらけになりながら暖を取った。本品の用途はまさにこうした使い方にあります。
本品の熱量は小さいですが、狭いテント内であれば、充分に暖かくなるかと思います。本物のアイロンストーブが、5万円台で流通している事を思えば、実に安価で趣きある製品と言えるでしょう。