GPS非搭載のタブレット型Windows 10機を街歩きなどの時の地図表示機として使いたく、GPSレシーバーとして購入しました。
使ってみると、測定誤差は町中で1~数m程度と非常に高精度で、細かい道でもほぼ外れずに追従してくれました。十分に実用に耐えそうです。立ち上がりも非常に早く、屋外であればすぐにGPS衛星を掴んでくれます。
バッテリー内蔵で単体でGPSロガーとして機能し、データを取り込んでGoogle Mapに重ねてみると、トンネルや屋外などGPS電波が届かないところは除いて、かなりきっちり移動をトレースしてくれていました。
問題は、商品の箱の中にたいした説明書などがなく、公式サイトでも漠然とした使い方しか載っておらず、初期設定でかなり戸惑ったことです。
1.GPSレシーバーの電源を単体で入れてからノートパソコンのUSBポートに挿さないと認識しないor認識精度が落ちる。
2.USBポートに接続するが、実際にはCOMポート接続で、Virtual COM port driverをインストールする必要がある。付属のCD-ROMからインストールしたが、デバイスマネージャーには何も追加されない。手動でレガシハードウェアの追加から"STMicroelectronics"→"STMicroelectronics Virtual COM Port"を追加しないと認識されない。
3.上記で追加したCOMポート番号を覚えておき、GPSレシーバー対応ソフトウェアに入力してやらないと認識されない。
4.Windowsストア標準の「マップ」やGPS対応の「MapFan」はWindowsセンサーAPIのみ対応で、COMポートに接続されたNMEA形式のGPSデータには非対応です。そこで、GPSDirectというソフトウェアを介してセンサーAPI対応に変換することによって初めて地図アプリで位置情報が反映された。
4はWindowsでGPSレシーバーとして使いたい時なので、単体GPSロガーとして用いるだけなら不要ですが、それでもログデータの取り込みには1~3は必要になるはずです。説明ほぼ無しで、初心者にはかなりハードルが高いと感じました。