●子供の保育園送迎用に購入して1年以上使用しています。
●最大の利点は子供の乗車位置が「前」で、かつ「ハンドルでない」という部分です。重心位置が中央よりで走行への影響が少なく、かつ両腕の間に位置しますので子供の様子が逐次分かり、安心感抜群です。
●4点ベルト、ボックス状の足置き(高さ調整式)、前側のテーブル状のパッドもよく配慮されており、長時間でも安心して使用できます。
●昨年度はなんちゃってMTBルック車で運用しましたが、今年度からは強度重視でMONTAGUE PARATROOPERにて使用しております。
●取付は台座となる前後長調整式のフレームを、前はヘッドチューブに、後ろはシートチューブもしくはシートポストにクランプで留めるので、幅広いフレーム形状に対応出来ます。この台座フレームは「コの字」断面で、「コ」の開口部を下に向けた形状です。従って、ヘッドチューブ側は、ある程度の取付シロ(ステアリングの動きに連動しないチューブ状部分)の厚み(台座フレームの板の厚み+ゴムの保護剤の厚み)が必要です。あまりここが薄いと、ステアリングの動きに干渉してしまうでしょう。6~7mmは欲しいでしょうか。
●また、トップチューブ外径によっては付属のクランプボルトでは長さが足りないかも知れません。クランプ自体の形状は半円形のカットではなく三角形のカットですので対応幅はあります。
●台座フレームへの座席の固定は、ボルトヘッドの周りにプラスチックのダイヤルが取り付けられたボルト1本で締めます。ここを不安がられる方も居ますが、基本的に台座フレームをレール代わりに「コの字」状に挟んだ上での締め付けなので、余程無理な力を掛けて座席のマウント部を変形させない限り、グラつく様な事はありません。プラスチックのダイヤル状のボルトヘッドですが、中央に金属の六角が埋まってますので、心配な方は六角レンチで締めると良いでしょう。
●基本的には各部の締め付けの確認を定期的に行うのが良いと思います。
●以上、1年運用して特に不具合も不安もありません。座席の脱着が直ぐに出来るのは決め手になると思います。別売りで台座フレームのみの販売もある様ですので、複数台所有の方は付け替えも楽になるでしょう。いずれにしても、この価格でスポーツサイクル(もしくはそれに準じたフレーム形状の自転車)に子供を乗車可能化出来る点で、素晴らしいアイテムだと思います。