幕本体について
・ガイラインやペグダウン用のループやハトメは欲しいところについています。キャノピー部分の左右だけでなくセンターにもハトメがあり、快適性アップとアレンジの自由度が高いです。また、ストームガード用のループもあり耐風性も考慮されています。
・遮光性はテントとしては普通です。生地自体が厚くないのでタープとして見た場合やや物足りないと感じると思います。4月の14時くらいに直射日光が降り注ぐさなか幕内で過ごしてみましたが、幕の近くでは熱を感じましたので遮熱性は高くないと思います。
・放射冷却の厳しい夜(気温4~5度くらい)を過ごしましたが幕内外で結露しました。滴るほどではありませんでしたが、幕との距離をとらないとシュラフを濡らしてしまいます。
・跳ね上げ用のポールを使わずガイラインのみテンションをかけることで、周囲からの目隠しをしつつある程度の通気性を確保する張り方をすることで、ハイコットを使えば昼寝中に外からの視線が気にならなくなります。コットを置いても幕内で軽く煮炊きするスペースは確保出来たので、もし雨天時に幕内に籠っても不自由はないでしょう。
・幕中央にあるフックはヘッドライトを引っかけたりしてライトハンガーとして利用できます。
・ジッパーはダブルジッパーではありません。また、取付位置の都合もあると思いますがイージーに操作すると幕を噛みやすいです。
ポールについて
・アルミ製の4本継ぎタイプで、間の2本を増減することで長さ調整できるためアレンジの幅が広くなります。
・軽量なので強度について過度の期待は禁物ですが、通常使用で折れることは無いと思います。
ペグとガイラインについて
・アルミのY字ペグが付属しますが使っていません。堅い地面での設営には別途鉄製の鍛造ペグ、あるいはチタン合金ペグなどを用いた方が良さそうですが、そこそこ使えるペグだと思います。
・ガイラインは必要充分な本数と強度のものが付属します。プラスチック製の自在は好みや耐久性の問題はあるにせよ実際の使用に耐えられるものでした。
全体的な使い方含めフロアやインナーなど他社製品を組み合わせる前提になるので自分で考えてアレンジできる人向きですが、DDタープなどの布一枚ものよりは敷居低めの万能幕という印象です。