まず、性能が全く公称に届いていない。容量は12,000mAhとあるが、筆者のASUS T100TA(バッテリー容量7,800mAh)に充電すると、フル充電の状態から接続して、だいたいT100TAのバッテリー容量の30%程度充電しただけでカラになってしまう。実際には3000~4000mAhくらいの給電性能しかないような感じがする。
電流計を購入して測定してみたところ、入力は3,000~3,500mAh、出力は2800mAh前後で、公称の4分の1程度である。詐欺的商品である。こういうものを平気で売っている店では、ほかの商品も含めて絶対に買ってはいけない。早く世の中から抹殺するべきである。
また、その他の部分の造作もかなりいい加減である。バッテリー残量がデジタル表示されるが、給電時は70%くらいから急激に数値が低下したり、パフォーマンスを全く正確に反映していない。また、出力端子はなぜかデータ端子として認識される構造のため、充電専用(または切り替えスイッチ付)ケーブルを使わないと、所要の性能を発揮させられない点も使い勝手が悪い。
とにかく性能数値が詐欺である点で、筆者にとってこの商品はゴミである。