<使用する私のこと>
首はストレート・ネック、背中は脊椎側彎症。
仕事柄「椅子」、身体の性質上ベッドの「マットレス」などが重要であることを常々感じている。
<コンテッサ2はオールマイティな椅子>
この椅子の最大のだいご味は、調整やデフォルメ次第で最高の1台になりうる点であろう。
まず、ストレート・ネックに関しては、リクライニング調整と、可動ヘッドレストが貢献してくれる。
今回のコンテッサ2では、大型固定式のヘッドレストがデフォルトで装備されているものを選んだが、
結論をいうと、私の首には、そのでっぱり具合がきつ過ぎて直ちに外すことになった。
ストレート・ネックの方は、この点に注意されたい。
ただ、「筐体差」や「個人差」もあるから、一概に断じることはできない点は付記しておく。
次に、背中のケアに関しては、オプションの「ランバーサポート」が役立つ。
これがなかったら、少なくとも私個人は、この椅子をこれほど長くは使えなかったと思う。
背中や腰の痛みは一日を通じて徐々に増す傾向にある。
何らかの方法で、その増す程度を遅らせることが課題となる。
そこで、ランバーサポートである。
操作性は初代コンテッサとコンテッサ2とで変わりない。簡単に上下させられる。
ただ、初代ではサポーターが上下するだけでなく、「圧(おす力)」が3段階調整できた。
現行モデルではこの点が廃止されている。腰痛もちには大きな改変かもしれない。
「最強のランバーサポートはコンテッサにこそあり!」と信じてやまない人は注意されたい。
反面、いくつか他の部分で可動域がシレっと拡充されていたりするところはうれしい。
コンテッサ2はオールマイティな椅子である。おそらく、座る人をほとんど選ばないと思う。
第一印象として、よい意味でのアクはほとんどないが、快適な座り心地をハナから提供している。
そんな感じがするからである。
そして、可動部の調整次第で、格別な「自分の椅子」にトランスフォームする。
大げさと言うなかれ。少なくとも私自身は、書斎にこれ1台で20年余をすごしたのだから。
さて、このレビューでは、HPやパンフレットで知ることのできる情報はほとんど割愛した。
長い期間、公私にわたって初代コンテッサを使い続け、そして迎えたコンテッサ2に対し、
できるかぎり「耳寄り」な個人的レビューを書きたかったからである。
以上