価格が安くて、プロのはんこ屋ではないみたいなので品質が心配だったのだが、品質も良かった。
印材は傷ひとつ無くて、印材越しに指の指紋が見えるくらい透き通ったものだった。
捺印性能も良くて、朱肉でも銀行印として使用できるくらいに鮮明に捺印できた。印泥だともっと綺麗に捺せる。
外枠の太さも均一で、石材の印鑑にしては(あくまで石材の印鑑にしては)それなりに欠けにくいように作られているようだった。
印影は同じ文字、字体で注文した他店舗のものと似ていたので、おそらく字入れは既存のソフトだと思われる。だが、印影は若干修正されているみたいに感じたので、全く同じ印影は出来にくいのではないだろうか。
付属の印鑑ケースは、エンボスのワニ革。接合部の金具がしっかりしていたもので、このケースだけで1000円台後半はすると思う。
この出来で、水晶印鑑が5000円は安い。
また、この店舗だと実印クラスの大きさの印鑑でも価格が上がらない。印材による価格の変動もあまり無い。
ラピスラズリ、ローズクオーツなんかは宝石印鑑では結構人気があるみたいだけれど、実印クラスのものをはんこ屋で買うと2万3万、あるいはそれ以上する。これが1万円前後で購入できるのは特だと思う。
さらに、20mmの大きさの印鑑があるのも凄い。大抵の店舗は個人用の印鑑で一番大きなサイズは18mmで、これを超える大きさになると価格がかなり上がる場合が多いのだが、この店舗だと20mmの印鑑でも12mmや15mmと価格が変わらない。
希少価値の面から見ても、宝石類の印鑑で、しかもサイズが20mmで10000円前後は非常に良心的だと感じる。