クリエイター向きとあるように、このレジンは特性を理解して使うと非常に強力な造形材料となります。
使用時に理解しておくべき特性は以下の通りです
【低温下での流動性が低いが温めると流れやすくなる】
・ちょうど蜂蜜ぐらいのイメージです。
・固いまま絞り出すと気泡を巻き込みやすくなるのでドライヤーで少し温めると気泡が抜けやすくなりました。
【UV-LEDでの硬化反応が早く硬化時に発熱し煙や臭いが若干出やすい】
・注型硬化の際にかなり発熱するため、塩ビやPETなど熱に弱い型を使うと型が変形してしまいます。
・煙は刺激臭を伴うので大量に使う場合は換気や防毒(メガネやマスク)が必要かもしれません。
【空気に触れている面は硬化が遅い】
・表面は硬化が遅くいつまでもベタつきます。そのため継ぎ足しした場合でも良く馴染み完全に一体化します。このとき埃などを巻き込まない様に注意が必要です。
・表面のべたつきはだいたい一晩放置でカチカチに固まります。そのためUV照射後、湿気と埃のない環境で放置すれば表面コーティング用としても使えます。
【完全硬化後は非常に硬く仕上がる】
・一晩で完全に硬化するとカチカチになります。切ったり削ったりする際はカッターナイフでは歯が立ちません。ニッパーなどで切断しようとすると割れて砕けてしまいます。
・金属ヤスリ、ダイヤモンドヤスリ、耐水ペーパー、コンパウンドで加工・仕上げると鏡面になります。
●温めればガラスクロスにも十分含浸しますのでFRP製品の補修にも使えます。また、硬化時に表面に半透明のシリコーンゴムシートなどでラップしておけば空気に触れないためベタ付かず、UV硬化後すぐに研磨工程に移れます。ただし、硬さや柔軟性はエポキシやポリエステル樹脂とは異なるので注意が必要です。
●多くの樹脂素材と同様にPE、PP、PET、ガラス、シリコーンゴムなど撥水性の高いものには接着しません。
※黄変など長期の変化については購入したばかりなので分かりません。今後気付いた時にまたレビューしたいと思います。