エディットは1日1頁で、24時間分の罫線があるので、ライフログには最適だ。B6変形版で、B6正寸より幅が狭いが、このカバーを付けると正寸になり、ちょうど四六版ハードカバーの書籍とサイズが揃う。記入紙面の広さと本全体の小型軽量が実に絶妙のバランスだ。
マグネット・フラップは、簡単に開け閉めができて、フラップの内側に筆記用具が留められる。リング状ではないので、かなり太いマルチペンでも問題はない。表紙がガッチリしたので、立ったまま記入することも容易になった。まずまず満足である。
今年の第一の改良点が、180度パタンと開く仕様になったことだ。主力の「スプール」以外のカバーを付けて販売されるタイプ、あるいはその交換用のリフィルは、ベースは180度パタンと開く仕様なのだが、製本で固い背表紙を取り付けてしまっているので、背表紙が曲がらず残念だったのだが、今年はネット張りの背表紙になって、180度パタンと開く仕様になっている。しおり紐も柔らかくて良いのだが、ちょっと頼りなくて直ぐグズグズに解れてしまうものだったのだが、13年版では、他社と同じ、味はないが、しっかりしたものになっている。
それと、これはマグネットフラップだけの仕様なのだが、ページ端2箇所の角の面取りがしてある。汚れやすく折れやすいところの対策で、私にとってはこれも嬉しい改良点だ。
あと、はっきり断言は出来ないのだが、紙質も良くなったような気がする。手触りがスムーズになったように感じるし、ページ繰りも気持ちがよいのだ。こうして評価を高めていって貰いたいものだ。
この手帳は分厚く重くなることを避けて、薄くて強い用紙を使っている。この紙はインクの裏抜けも少ないし大したものである。行間5mmということもあって、ボールペンの0.5mmのジェットストリームが、最も書きやすいのだが、筆圧がかって、数枚先まで紙が凸凹になってしまう。そこで国産の細書きの万年筆もおすすめだ。万年筆は触るだけで、インクが紙に移っていくので、筆圧を掛けずに字が書ける。外国製万年筆では、線が太いしインクが出過ぎるので、手帳にはダメなのである。国産万年筆でもプラチナ万年筆がインクの出が渋くて、一番良い。滲まず乾きがよいのだ。セーラーはプラチナより、ややインクフローが良く、パイロットはこの様な紙にはちょっとインクが出過ぎのようだ。