万年筆は、60年程の昔から癖のあるニブポイントが好きで、学生時代は、ニブポイントを
ダメにする覚悟で、己の手指に伝わる好みの感触を求めてニブポイントを研いでいた。
子供であり調達資金は乏しく、主にパーカー、モンブラン、シェーファー、ペリカン等の
廉価モデルばかりを…。それらを大切に保存していたが、人生半ばに大転居を3回程経験し、
今はその頃の面影の欠片はない。仕事でコンピューター端末に向き合う人生を歩みだすと
万年筆から遠ざかった。古希を目前に急に万年筆が懐かしくなり色々と試している内に
パイロット プレラCMに出会った。私はカリグラフィーは書かないが、これで通常文字を
書くと、実に気持ち良く書き進む。
これが切っ掛けで安価なクリア万年筆と特殊ニブポイントに嵌った。
安価なクリア万年筆を探す内にこのTWSBI エコTクリアを発見。写真で見る限りはとても
綺麗だ!価格が少々高く、買うか買うまいか、迷っていた。だが、このショップで安価に
購入出来るのが分かって即注文。スタブニブのエコTは、他店では価格が若干高いのだ。
TWSBIも色々なモデルを展開しているが、私にはこのモデルで十分だ。本格的なクリア
万年筆だと思う。実物は結構高級感があるし、作りも素晴らしいし、クリア感が良い。
面白半分に購入したWing Sung 3008と試しに比べると雲泥の差で良い。
まあ、価格からして比べる迄もないのだが。パイロットのプレラと比べても作りは重厚だ。
ショップがサービスにと、付けてくれたLake Placid Blueインク。
とても良いBlue色だ。現在それを吸入して、書いているが、この万年筆、インクフロー
は良い。ニブポイントが乾くことなく直ぐに書きだせる。スタブニブは横線が細く、縦線は
太くであり、横線が細い程、私は好きだ。セーラー ハイエースネオ クリア カリグラフィー
1.0mmとプレラ CMと、この万年筆のニブポイントの線幅を比較してみた。結果は横線縦線
ともにハイエース ネオ カリグラフィー1.0>エコTクリア スタブ1.1>プレラCMであった。
私はこの万年筆で、ツバメ中細40Sノートに日記を書いているが、個人的には問題なく
書けている。線幅が太いので画数の多い文字は潰れるので、この万年筆一択なら普通罫ノート
が良いと思う。満足の1本になった。