商品頁で参考重量は295gとの表記ですが、実測値は243gと何故か50gも少なめでした。
肩下がりとは言ってもそれほど下がらず、曲げは緩やか、リーチは長すぎず短すぎず、角の角度及び長さはほんの気持ち程度・・・商品のキャッチコピーは「絶妙な」との表現ですが実際手にした感想は「半端な」もしくは「微妙な」という表現が正しいです。ただその半端さが悪いかというとそうではなく、その「やりすぎない」「中途半端」な形状が逆に妙にしっくり馴染んできて徐々に愛着が湧いてきます。
◆注意点1◆クランプ部以外は肩下がりで傾斜しているためサイコンやベル、スマホホルダーなどは顔とまっすぐ正対せず斜めに取り付くことになります。初めのうちは違和感がありましたが傾斜がきつすぎない為それほどそっぽは向かないので慣れると気にならなくなります。
◆注意点2◆角が上向きになってからの距離がかなり短い(上向き後の水平部は1cmほど)ので取付けるパーツに制限が出ます。ボルド留めタイプのバーエンドプラグは取付不可(試しました)、バーエンドに突っ込むエアロブレーキレバーやバーコンも同じく取付不可と予想。(実際試してはいませんが内部ですぐにカーブ部にぶつかる為に突っ込み量が足りず装着不可ではないかと思われます。)クランプ留め(テクトロのRL720等)のタイプのブレーキレバーは先端に取付けることはできますが、若干カーブ部にひっかかる為にバーエンドの端部と綺麗に面一に揃わずスッキリしない微妙な気分になります。私はというと敢えてバーエンド部を避け手前側の角上がりする直前の平行部にクランプ留めタイプのブレーキレバーを装着して使用しています。シフターはサムシフターを使用しました。
◆総評◆角の短さによる取付けパーツの制限が一番の難点。せめて後1cm長ければ・・・と思わずにはいられません。使用方法がかなり限定されてしまいますね。いずれの部位も中途半端でかなり使い勝手は悪いハンドルバーと言えるでしょう。他人にはお勧めしづらい商品です。しかし操作性、デザインには秀でており不思議と愛着が湧きます。変わり種のブルホーンバーとして一つ所有しても面白いかもしれません。