戒名にプライバシー保護が必要かどうかわからないのですが、とりあえず一部伏字しました。
先日亡くなった義父の位牌を作成するにあたり、20年以上前に亡くなり一般的な黒い位牌の義母と連名にすることにしました。これならば、孫である一人娘が将来どんなところに住もうが、誰と結婚しようが、生涯に渡り守っていけると思い購入しました。
ウォールナットの落ち着き感ある色、上品な金文字と主張しすぎない存在感、サイズ感、手に持ったときのなんとも言えない温かみ、故人を懐かしみいつでも触りたくなるようなご位牌です。裏面は白文字で名前と享年を彫っていただきました。
義父は、80年暮らした他県から息子家族の暮らす北海道へ10年前に移住しました。妻の戒名をつけた住職に自分の戒名を生前授与してもらい海を渡りました。義父のその意図は、この連名の位牌を見たときに初めてわかりました。夫婦の戒名に同じ漢字が3つあり、仲睦まじい感がありありと浮かびます。長い時間が経過していましたが、あの世で義父が義母にこの二十数年の話をゆっくり伝えているのかな、北海道での新しい生活のことも楽しく話しているんじゃないのかな、とこのご位牌を見ると温かな懐かしさと、妻亡き後も長生きして私たちを慈しんでくれた父への感謝が募ります。
仏壇等がなくてもご安置できるデザインや旭川で製造されていることなど、私たち家族にとても合っているご位牌でした。まだ見ない未来の子孫が、おもちゃのようにこの位牌を手に持っている絵が浮かんできます。その時に故人の思い出など話してあげるきっかけになるような気がします。巡り会えて本当によかったです。ありがとうございました。