実売価格はNikon純正70-200mm F2.8の半値。性能対価格のコストパフォーマンスは間違いなく高いと思う。ただ、AFのスピードや追随性は少なくとも動きの速い屋内プロスポーツでは純正に劣る。プロハンドボールリーグ女子の試合でD500に装着して撮影に挑んだが、AFの遅さに苛立つ場面が何度もあった。プロの屋内スポーツではD500以上に動体撮影に長けたカメラをもってしても同じように苛立つ場面があるのではなかろうか。屋内スポーツなど動体撮影をメインにする人は出費が嵩もうがNikon純正を選んだ方が賢明と考える。スポーツ撮影ならば、中学生レベルまでなら十分対応出来るのではなかろうか。私が感じるに、このレンズは風景やポートレートといった動きの小さい被写体をメインに撮影する人向けといった印象が強い。外寸は大きく、重量もあるが、不思議と手持ち撮影中は大きさや重さは気にならず、撮影後も疲労感は感じない。おそらく、その要因としてはD500に装着した場合はカメラ本体とのバランスが良いからだと思う。