管理番号 | 新品 :20363219501 | メーカー | ZEFF | 発売日 | 2024-12-09 | 定価 | 23,595円 |
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この価格帯の対抗馬としては楽器販売流通ではないいわゆるノーブランド製品にはなるかと思います。楽器業界で出回る製品は基本的に国内の代理店が楽器として一定の水準をクリアしているかをみて流通させるかどうかが検討されているか、楽器店メーカーがつくるオリジナルのブランド製品は海外の工場などと契約し精度を保つ努力がされています。日本で販売される低価格品の多くはいわゆるアジア圏の製造品が多く、大手ヤマハなどであっても低価格帯は日本製ではありません。ですが、海外にはかなり多くのブランドと製品が存在しています。日本人は「細かい」「繊細」な感覚を持つ傾向にあり、また使用される現場での使用環境においてシビアに楽器を見る傾向にあると思います。ですので、多くの海外の製品はその水準に満たないものが多くあります。また管楽器は「アフターケア」が必要な楽器とされていますので、定期メンテナンスなども含め技術スタッフによて管理されています。つまり管理されていない楽器と管理されている楽器は同じポテンシャルを持つ楽器としても状態が異なるということです。こちらの「ゼフ」製品は既存ブランドで国内代理店や他 輸入業務、オリジナル製品などを手がける会社さんが輸入しています。ただし管楽器専門のメーカーさんではありませんので規模としては小さいです。「ゼフ」は元々海外に存在するブランドで低価格帯の中でも比較的品質が安定したブランドとして輸入が開始されました。とはいえ一流ブランドとするとかなり粗く個体差もあり価格相応ではあります。他に楽器業界の製品としてはケルントナー、少し上の価格帯にJマイケルなどがあります。この低価格帯の中でも品質は価格に比例すると思っていただくと良いと思います。安いものはまだまだありますが少なくとも楽器業界での販売品においてはメーカーと我々楽器店が介入した製品であるということです。管楽器は状態変化がありますので使用しても使用しなくても保管によって日々状態が変わっていきます。仮に状態管理された100%の状態の楽器があり使わなくても数ヶ月後には90%の状態になっている可能性があります。安い楽器ほど個体差も激しく、状態の悪いものが多いです。それはコスト上致し方ない部分は多々あります。楽器の精度には限界がありますので、当然その楽器以上のクオリティを発揮することはできませんが、楽器の持つ状態をより良い状態にして出荷するのが管楽器の技術スタッフです。楽器の状態が仮に100%ではなく80%であってもそれは不具合には値しません。ですが、100%と80%では分かる人にはわかる何らかの違いが出てきます。低価格帯の楽器には精度によって限界がありますので経験者であっても技術者でなければ楽器の状態を判断するのは難しいです。初心者であれば尚更ですね。管楽器は組み立てから知識が必要な楽器です。最低限の知識を身につけ正しくお取り扱いして下さい。 スタンダードなサイズと運指のものがこちら。尚、吹奏楽で使用する場合においてはヤマハYCL-255(弱)が妥当であり、その価格以下の楽器をお求めの場合には吹きやすさ、音質、ピッチ、見た目(作りの粗さやキズ)は必ず妥協が必要になると思って下さい。クラリネットにおいては圧倒的に木製の方が音色がよくなりますし、木製だからこそ得られるまろやかな音色と豊かな倍音。これはプラ管ではどうがんばっても難しいのです。またクラリネットは本来木製の楽器です。木製のクラリネットの価格相場としては安くても7~ほどです。数万でご購入いただけるのは基本的にはプラスチック管ですので、まず管体の素材によってどのモデルを買うか必然決まってくるかもしれません。樹脂製プラスチック製。音が木製に比べて少々チープで出過ぎる場合があり。少々潰れた音になりがちでピッチも不安定になることも...。メリットとして気温や湿度での楽器の鳴りの変化が少ないですので日々の天気や季節、屋内屋外などの条件に吹奏感が左右されにくいです。また木が割れてしまったなどお手入れの不備によって起こりえるトラブルについてもほとんどありませんので、こども用、初心者用としては安心です。樹脂の中にも色々あり、ABS樹脂が軽い吹奏感であるのに対し、フェノール樹脂はABS樹脂に比べて少し柔らかい素材なので抵抗感を感じられる傾向です。木製あたたかみのある音色。素材の質によっても音質に違いがでることから上位モデルは素材によって価格差が結構あります。自然のもの故、季節や気候によって吹きやすい吹きにくいがあったり音色やピッチが変わることがあります。乾燥しすぎると割れたりするので注意が必要です。クラリネットは高音にいくほど音が悪くなる傾向にあり、キーッといった煩わしい音が出てしまうことも多く技術が必要になります。よって耳障りでない音を求められることも多いのですが、木製は音質でまず不快さが少なく楽器でそれが軽減させることができるというのは大変メリットでもあるのです。 音孔を塞ぐパーツで使用されているパーツによって耐久性などに違いがあります。ZCL-65は革製タンポです。・(合成)バレンチノ...固いスポンジのようなタンポ。状態変化に強く、密閉性が高いです。軽い音になる傾向です。安い楽器に使用されることが多い。・ブラダー(フィッシュスキン)...一般的なクラリネットに使用される事が多いタンポです。フルートにもよく使われます。・革...サックスのタンポは基本的に革です。クラリネットは上位モデルに使用されることが多い。革タンポは耐久性があり音色はやや暗めで柔らかい傾向です。銀色にみえるものはニッケルもしくは銀メッキがほとんどです。ニッケルメッキの方が安くメッキの違いで見た目も変わり、銀メッキの方が輝きがあり高級感がありますが変色します。また耐久性にも違いが出ます。ZCL-65は銀メッキ。キイを動かすのに使用されるパーツ。安いモデルは基本的にステンレスのものが多く上級モデルになると硬質鋼になることが多いです。ステンレスのバネの良いところは錆びにくく丈夫で長持ちしやすいことです。硬質鋼の方がレスポンスが良いですがステンレスに比べ折れやすく錆びやすいです。ZCL-65は硬質鋼です。ベルの下の輪っかの部分をメタルリングといいます。ベルリング無:自然な吹奏感ながら力強い響き。万が一ぶつけてしまっても強度があるので少しは安心。軽量化とコスト削減をはかっています。ベルリング有:ベルリングの分軽量。開放された響きと吹奏感。可動式か固定式があり、ZCL-65は可動式です。安いものの一部に位置調整可能な指掛けがあります。可動式は手の小さいプレイヤーも楽器が持ちやすく、自然な奏法が身につきます。また、成長に合わせ位置を変えることで長期間使用することができます。また可動式の一部にはストラップを使用するためのリングも備えたものなども存在しこどもでも無理なく楽器を支えることができます。こちらのZCL-65はストラップリングがついています。可動式指かけの製品の注意点としてはケース選びです。 こちらはバレルが2本付いています。管楽器は管の一部を抜いて全体のピッチを調整するのですが、音程の下がりがちな冬場などの季節的なものや楽器、本人のコンディションによって、管をどんなに抜いても、逆にちゃんと入れても基本のピッチが保てないことが起こりえます。奏者のお好みに合わせて2種類の長さのバレルを使い分ける事ができます。通常どうしても楽器でカバーできないピッチ調整については演奏力でカバーするか、リードやマウスピースを変えてみるしかありません。とりあえず安い木製のクラリネットがほしい、という方は楽器流通品としてはほぼこちら1択になるような現状です。木材の希少価値や製品製造にあたるコストがあがり昔より随分高くなりました。ヤマハクラリネットの一番安いYCL-255はプラスチック管になりますが、値段差がさほどありませんので音色を選ぶか品質を選ぶかの吟味になることでしょう。バレルが2本ついているところもポイントです。パーツも銀メッキに革タンポと楽器全体の品質はさておき高機種に使われるような仕様になっています。革製タンポはしっかりトーンホールを塞ぎます。例えばサックスなどは指の置く場所に穴があいていませんが、空いているクラリネットは指全てを使用する「シ」「ド」などの運指が特に難しい音とされています。それは人差し指/中指/薬指で穴をしっかり塞がないとそこから息が漏れて音にならないからで、多く指を使う音階はそちらに気をとられてしまいしっかりキーを抑えられないといった状況になってしまうからです。品質はともかくこういうパーツが良いというところではひとつの安心材料ではあります。ヤマハ以上の製品の使用をされている初心者以外の方にはおすすめはしませんが、低価格体の中においてはピッチの安定感は比較的マシだと思います。 ZEFF B Clarinet ZCL-65 ゼフ クラリネット調子: B調システム:ベーム式17キィ6リング素材:木製 エボニーキー仕上げ:銀メッキ※細かい仕様、また画像と若干異なる場合がございます。 セット内容楽器 本体 (バレル 62mmと65mmの合計2本が付属)セミハードケース保証書マウスピースリガチャーリードマウスピースキャップグリススワブヤマハ マウスピース CL-4C...技術スタッフが調整しセッティングが可能な状態にしてお届けします。樹脂系リード1枚クリーニングペーパー バラ10枚マウスピースパッチ バラ2枚