私は50代でフルマラソンでサブ4を目指し月間100kmほどトレーニングしています。長年使い込んだCW-X初期モデルに寿命がきたので、本品とCW-X最高傑作を謳うジェネレーターモデルを比較検討し、先にCW-Xの方を購入しました。しかし、本品も捨てがたく洗い替え用としてトップスのDPC-4200とセットで追加購入しました。なので、CW-Xと比較しつつレビューします。
まず、メーカーのカタログ記載のデータを見ても本品はランニング用に特化して企画されていることがわかります。CW-Xは全体に生地も厚めで、ランニングはもとよりたとえばスキーなどにも使用したくなるほど保温性もあり、さまざまなスポーツに対応するよう想定されていることに対して本品は用途をランニング専用と割り切った設定となっているようです。
本体生地は薄めで伸縮性がありますが、ジェノームラインといわれるサポート部の生地はかなりタイトで取扱説明書にあるように丸めてから履かないと装着は大変です。保温性はほどほどで、装着感は腰・臀部から太腿・膝・ふくらはぎと続くジェノームラインからランニング中にもかなり加圧されているのを体感できます。腰回りがしっかり加圧されることで体幹の安定感が増し、膝を中心とするサポートも安心感につながります。CW-Xの、生地が厚めでサポート部を含んだタイツ全体から加圧される感覚とはまた異なった使用感です。10~15km程度のランニングでは、最後までピッチが落ちることなく、走り終わってからの疲労感も少なく感じます。これは、DPC-4200とセットでの効果かも知れません。
さて、本品とCW-Xの対決ではスポーツ・アパレルメーカーのデサント(大阪)とインナーウェアメーカーのワコール(京都)の関西対決となりましたが、ランニングを含むさまざまなスポーツへの汎用性という点を重視される方はCW-Xがオススメです。ランニング専用でお考えの方は価格面もふまえて本品は買って後悔はないと思いますし、私ならフルマラソンは本品を履いて走ります。トータルで見ればCW-Xがこの手の製品として20年のキャリアがあるだけに一歩リードといったところかもしれません。あとは、洗濯の際にはネットを利用していますが、耐久性は気になるところです。価格からいってせめて最低でも2~3年は持って欲しいものです。