最近、沈香がとれなくなって、日本で売っている割香(香木を細かく割ってそのまま焚く)は高価な割には質が悪くなってきていて、ベトナムと言えば本場なので、線香ということもあり、試しに購入してみました。
焚いてみると、最初は、ほんのり木が燃えているようなにおい。そのなかに、樹脂の燃えているようなにおいがほんのり。やや甘い感じ。そして、あまり香りはしないけど、とても落ち着いて、ここちよく、眠たくなってきました。
さらに時間が経つと、鼻から、食道、胃にかけて、ずかずかしい爽やかさが滲みわたってきました。
今まで、沈香の割香では、こういう爽やかさが五臓六腑に滲みわたるような感じは経験したことはありませんでした。
ただ、伽羅の割香で聞いたときにそんな経験をしただけです。
もちろん、伽羅、沈香と言ってもさまざまなものがあるので一概には言えないでしょうが、個人的には、伽羅といっていいくらいのよい沈香がつかってあるのかな、と思いました。
(ちなみに、いっしょに聞いていた家内はこの爽やかさは感じなかったようなので、個人によってまちまちなのでしょう)
しかも、最初に乾燥した木が燃えているような匂いがするのも、線香でありながら、香木を焚いているようでなかなかいい感じです。
とても奥ゆかしい、よい線香だと思います。
ちなみに、焚いた香立ては、いっしょに購入した「ゾウの四角タワー型」です。
かなり、煙が出ていたように感じました。