これは中外燐寸さんのラベルの中ではすっきりした感じのデザインだと思います。
「999」とはどんな意味?他社マッチで「555」とか「888」なんてのもあるようです。
中外燐寸社さんは現存する日本最古のマッチメーカーだそうです。
点火時に有害な亜硫酸ガスが発生しない「完全脱硫マッチ」とのこと。
レトロなラベルが面白く、中外燐寸さんの全ての絵柄を購入し楽しみましたが、
そのインパクトのあるデザインでちょっと困ったことも。
火の用心ということで、点火は必ず台所(水周りの近く)でということにしていますが、
私が一生懸命配する小物を工夫して「ヨーロッパ風」を目指しているキッチンが、
マッチ箱を置いているスポットだけが強烈に「日本の昭和」になってしまう・・・。
本当に完成され洗練されたヨーロッパ風キッチンだったら、
逆にあえてそういう物を一つあしらうセンス、という感じになるでしょうが、
無理して頑張ってる我家の「ヨーロッパ風もどき」という微妙なインテリアだと、
マッチ箱ひとつで、簡単に昭和40年代の世界へといざなわれてしまうのです。
そんなラベルの中で、この「999」だけは、比較的穏やかに存在していてくれます。
このデザインには少々配色が違う小箱もあり、私にはそちらの方が好みです。