本シリーズではリップシュタット戦役終結直後から惑星ハイネセン陥落までの物語となりますが、この時点からラインハルトの周辺では既に精神的・または人間組織的な意味で絶妙なバランスは崩れつつある描写が度重なるようになる…それはキルヒアイスの喪失もさることながら、その痛みを抱えたラインハルトを覇道へと突き進ませるオーベルシュタインの存在も大きいでしょう。同盟ではヤンを中心としたイゼルローン軍とそれを異端視する同盟首脳部のやり取りも顕在化していきます。この辺りから自由惑星同盟としての命運も、自らその寿命を縮めていたようですね…