自走式のウォーキングマシンとしては、よく出来ていると思います。比較検討した有名他社のものよりベルト幅が広めで歩く動作にも余裕が持てます。
組立ては実際に自分でやってみて、簡単な部類に入るとは思いました。ただし、電動式のマシンに比べ軽いとはいえ、相応の重量物がきっちり箱の中に入っているので、「箱から出す」ところから「組立て完了」までを一人で行う際に10分では無理でした。組立て説明に「ここからコレをとりはずし、そこに取り付ける」とあったそのコレが所定の位置に取付け済みだったりしたので、気付くまではとまどいました。まあ、わかってしまえば基本的に説明書どおりの流れで組立て可能です。ただ、液晶画面を手すりに取り付ける際に太めのプラスドライバーが必要です。付属していなかったので事前の御用意を。別のL字型工具が入っていましたが組立てでは使いませんでした。
1秒2歩のペースで30分も歩けば汗ばむほどで、冬は体が十分あったまります。自走式なので、ベルト部分が「ゆるい登り坂」状ですが、ベルトをちゃんと動かし歩けるようにするためには、さらに体自体も多少、前傾姿勢でないとうまくいきません。手すり部分を手でただ握っているだけではだめで、腕全体で「動く体」をしっかり支える必要があるため、歩く足より、支える腕のほうがよりきつくて疲れます。それもあるので全身運動っぽい感じになります。
体の傾きや足の運び方、力の入れ具合でベルトがスムーズに動かない場合もありますが、ちょっとしたバランスの問題なので、慣れればたいして難しくはないと思います。
ゆるいとはいえ、坂道を前傾姿勢で足をつま先のほうから先に着地し、ベルトが動くようにけりだし続ける形になるので、アキレス腱などを痛めたりしないよう、準備運動はきちんとしたほうがいいでしょう。
商品紹介Webページには「ウォーキングマシン」に加えて「ランニングマシン」というキーワードも並んでいましたが、小走りぐらいでギシギシとかなり無理がある様子になるので、さすがに「ウォーキングマシン」レベルの使い方にとどめておくべきでしょう。
なお、ベルトにはオイルでのメンテナンスが必要との説明がありましたが、最初は滑りすぎる気がしたので、どの程度の使用で滑りが良いのか悪いのか、時間が経ち慣れて、自分で判断がつきやすくなったところで、使用の要否・タイミングを決めたいと考えています。